とよたイノベーションセンター開設３周年記念セミナーレポート

日時　9月4日 (金) 14時～16時30分　(交流会15時45分～16時30分)
場所　豊田産業文化センター　小ホール

豊田商工会議所、豊田高専、豊田市の3者連携で、平成24年6月29日に開設した豊田市の産業支援機関｢とよたイノベーションセンター｣は、平成27年6月に開設3周年を迎えました。
とよたイノベーションセンターは、地域の製造業のさらなる発展を支援するために、人材育成、技術・経営相談、新技術・新産業創出支援の3つを柱として、活動してきました。
特に人材育成は、豊田高専、地域の企業、公設試験所の協力により、座学だけでなく実験や実習を多く取り入れた実践的な技術者教育プログラムを行なっています。

セミナー内容

１．とよたイノベーションセンター　副センター長の挨拶
とよたイノベーションセンター副センター長　豊田高専　副校長　稲垣宏氏

２．とよたイノベーションセンターの活動実績と今後の取組み
とよたイノベーション　センターコーディネーター長　照井清一氏

3年間の活動の概要と、製造技術者育成プログラム、一気通観エンジニアの養成、技術・経営相談の利用者数の報告
今後の取組みとして、企業を積極的に訪問し、企業の情報を豊田市のホームページに掲載する事業を行なうことを報告しました。

３．豊田市の産業施策と｢ものづくり創造拠点｣の紹介
豊田市ものづくり産業振興課　担当長　大橋史幸氏

豊田市の産業支援の各種施策の紹介と、平成29年度オープン予定の｢ものづくり創造拠点｣の紹介

４．｢日本国内でものづくりをする！　～協力会社と共に造り方を見直しムダをなくす～」
小島プレス工業株式会社　専務取締役　鈴木司氏
三洲化学工業株式会社　取締役社長　石川智也氏

海外の工場に負けないものづくりを実現するため、多段プレスによる複雑な形状のワンショット成形技術と、プレスと樹脂成形の複合加工技術の開発事例の紹介。
これらの設備と溶接を組み合わせて、従来工法より大幅にスペースを節約し、リードタイムを削減。これにより多品種少量から、大量生産までの対応できるフレキシブルな生産を実現しました。

５．セミナー終了後
セミナー終了後は、小ホール手前のロビーにて、小島プレス工業株式会社の開発した簡易組立検査機やスマートデバイスを使用したEDIの表示などの展示、デモンストレーションが行なわれ、来場者から活発な質疑がなされました。
同時に一気通観エンジニアの養成のビデオでのデモンストレーションや、製造技術者育成プログラムの教材紹介、ミニ交流会が行なわれました。